稚内から旭川へ、シーニック・ドライブ
June 2019,
稚内の夜は寒くて風が強かったが車の中は暖かかった。朝、雲の間から太陽ものぞき始め出発する頃には晴れて暖かくなっていた。
オロロンラインからサロベツ湿原
オロロンライン(R.232)をドライブしてサロベツに向かう。利尻山の素晴らしい眺めを見ながら海岸沿いを走るとても気持ちのいい道で両脇に笹の間から花が咲いている。そして車はとても少ない。
南に向かうと遠くに高い風車が並んでいるのが霞んで見える。オトンルイ風力発電所だ。ここはいつも魅力的で荘厳な気分にしてくれる。
北に向かう時も寄ったがもう一度サロベツ湿原を訪ねる事にした。湿原に入るのは無料だし足を伸ばして歩き回るには良い所だ。
今回はもっと花が咲いていて、黄色、白、青と5日前に来た時よりはるかにカラフルだ。ただ残念ながらオオジシギのパワフルな空中ディスプレィを今回は見ることができなかった。
国道 40号のヒッチハイカー
旭川に向けて景色の良い国道40号を走っていると鹿が車の前に飛び出して来そうになった。慌ててブレーキを踏むとその鹿は思い直して方向を変えて草むらに入っていった。
道の駅なかがわに寄った時、そこで稚内に向かうフェリーで見かけた旅人を見つけた。稚内駅でも見た人だ。ヒッチハイクのサインを出していたので車に乗せた(ヒッピーはいつも借りを返す)。遍路の編笠を被ったヒッチハイカーはスペインの料理人で長野県白馬のスキーリゾートで働いていると言い、旭川駅近くの神楽丘公園キャンプ場まで行こうとしていた。
国道275号のキタキツネ
景色が良いと思ったので美深で国道40号から275号に入った。その道を走っているとキタキツネが草むらから出てきたのでスピードを落としゆっくりと通り過ぎた。私達が通り過ぎるのを見ながら後をついてきた。車を止めてもどんどん近づいてきた。口に何か咥えてじっとこっちを見ている。オスの狐だ。車のところまで来てちょっと立ち止まり、それからトコトコと歩いていってしまった。
ヒッチハイカーは車のリアウィンドウからとても良い写真を何枚か撮っていた、羨ましい。私のカメラはシートの下のどこかにしまってあり、Dがかろうじてタブレットでスナップ写真を撮った一枚。
道の駅ひがしかわ
スーパーに寄ってからヒッチハイカーを送り届け、旭川から国道12号に乗って旭川21世紀の森キャンプ場に向かった。このキャンプ場は素晴らしい所だが5時までにチェックインしないといけないのに気がついた。既に6時過ぎ、諦めて道の駅ひがしかわに行くことにした。
この道の駅は少し変わっている。駐車場は道の駅の建物の前に数台、隣のモンベルの前に数台、その裏にも駐車場があるらしい。メインの建物の前はバス停があるのでバスの出入りが結構ある。長いドライブの後でもうこれ以上は運転できないのでここで泊まることにした。いずれにしても次に旭岳へ行くつもりなので便利なロケーションではある。
The author is a long term resident of Japan who has and continues to travel the country extensively. Avoiding highways where possible, the author has driven from Kagoshima in Kyushu to Wakanai in Hokkaido covering 20,000 plus kilometres and counting.