裏磐梯 五色沼と中瀬沼を歩く
June 2019,
道の駅裏磐梯の夜は断続的な雨が続き、朝は雨が止んでいたが山には次から次へと雲がかかり怪しげな天気だった。
五色沼
11時ごろから雨が降り出すという予報が出ていたのでそれまでに五色沼を歩こうという事で裏磐梯ビジターセンターに車を停めた。。しかし出発してから次第に天気は良くなっていき歩いている間には時折日も差すようになってきた。それでも天気は変わりやすく素晴らしい色の沼はしょちゅう雲に覆われて薄暗くなってしまった。
この五色沼めぐりはとても歩きやすく(3.6km)素晴らしいトレイルだ。道はほぼ平坦で森も明るく開けていて沼はびっくりするほど青い。その青さの度合いは光によって変わってくる。晴れた明るい日の色合いは驚くほど青く、湿った曇りの朝はそれほどでもないがただ青さにハッとさせられる。
五色沼は1888年に磐梯山が噴火して片側が崩落してできたものだ。この景色はたったの130年ちょっとと割と新しいのだと歩きながら思いを巡らしてみる。驚くような沼の色は水に含まれたミネラルがとても多いかららしいが。
ちょっとだけ頑張って歩く価値は充分ある。森は鳥のさえずりであふれ、毘沙門沼には大きな鯉がいる。終点の裏磐梯物産館までは1時間ちょっと。そこからバスで戻る事もできるが本数も少ないので往復歩くのが私たちのいつものパターンだ。
車は裏磐梯ビジターセンターでも毘沙門沼近くの五色沼入り口観光プラザでも停められる。バス停は五色沼入り口にある。反対側の柳沼近くの裏磐梯物産館そばのバス停は裏磐梯高原駅になる。
蓮華沼から中瀬沼
五色沼ハイキングの後蓮華沼に向かった。蓮華沼を少し歩いてから中瀬沼展望所を目指す、この展望所がメインだ。ここからの景色は以前訪れた時にブログに書いたように今まで見たベストの景色の一つだ。前回は秋で紅葉真っ盛り、今回は緑が生い茂っていたがその素晴らしい景色は変わりない。
しかしその展望台に向かう途中何か柔らかくてネバネバしたものを踏んで滑ってしまった。どうやらかなり新しい熊のウンチを踏んだらしい。この森に熊が生息しているという事がはっきり分かった出来事だった。一気に用心深くなった帰り道にオオヨシキリやムシクイをみる事ができた。間違えようのない賑やかな鳥たちだ。
帰りに立ち寄った蓮華沼のビジターセンターで感じの良い親切な係の女性が、ここは確かに熊の生息地で狐を見かける事も多いと教えてくれた。実際私たちも前日の夕方に狐と出会っていた。
金山への道
会津若松で買い物をした後、新潟に向けて出発をした。山に入っていく間もずっと怪しげな雲行きが続き、そして突然ものすごい勢いで雨が降り出した。道路はあちこちで冠水し、運転するにも雨が強すぎて前がよく見えない状況だった。この豪雨はほぼ1時間ぐらい続いたがようやく雲の切れ目が見え始めた頃 道の駅奥会津金山に着き、晴れ間も少し覗くようになってきた。
雨の後只見川から霧が立ち上り幻想的な景色を作り出した。道の駅は少しずつ車中泊の車で埋まってきた、土曜日の夜。
The author is a long term resident of Japan who has and continues to travel the country extensively. Avoiding highways where possible, the author has driven from Kagoshima in Kyushu to Wakanai in Hokkaido covering 20,000 plus kilometres and counting.