醍醐寺の桜と高瀬川の桜
5th. April. 2022
醍醐の桜
今日は京都の日、京阪の浜大津駅から地下鉄東西線の醍醐駅に向かった。醍醐寺までは徒歩で10分ちょっと、世界遺産に登録された1000年以上の歴史のある寺だ。特に境内の桜は特筆されるが、それは1598年に豊臣秀吉が行った醍醐の花見によるところが大きい。
入山料は1500円、ちょっと高いと思ったが境内の3つのエリアに入ることができる。
面白かったのは、西大門の前で男性二人が通ろうとしている2台の大きなトラックが桜を傷つけないように上部に詰め物をしたハシゴを抱えてそっと枝垂れ桜の枝を持ち上げていた光景だった。
醍醐寺はとても広く、私たちはしばらくの間ピンクの花びらで溢れた境内を歩き回った、見事な景観だ。
嵐山
醍醐の桜に別れを告げ地下鉄と嵐電を乗り継いで京都市の反対側の嵐山に向かった。若い人達で溢れる人気のエリアだ。歩いてすぐの天龍寺に着くともっと多くの人で溢れていたので中に入るのは諦めた。まだコロナ・パンデミックの時である。そのせいか京都では珍しく外国人らしき人には余り出会わなかった。
川の方に歩いて行き若い人達が貸しボートでバチャバチャしているのをしばらく見ていた。亀岡から保津峡下りをしてきたボートは軌道の上に持ち上げられていた。これから次の旅に備えて川を登って行くのだ。桂川の背景は様々な淡い色の緑や灰色、そしてこの旅の仲間であるピンクで埋まっている。
竹林の道
桂川から離れて有名な竹林の道に向かったが、ここも人や人力車で一杯だった。
京都は私達が住んでいた頃に比べ本当に変わってしまった。竹林の道もあの頃はとても静かな所だったのだが。
午後一杯桜と静けさを求めて歩き回り、常寂光寺でそれを手に入れることができ暫くのんびりしていた。
高瀬川の桜
市の中心部に戻り夕食の場所を探した。
結局私たちは木屋町の高瀬川沿いの夜桜が一番素晴らしい景色だと思った。イルミネーションに輝く桜の木、バーやレストランそして通り過ぎるタクシーのの灯りに照らされた高瀬川の川面の花びら、この日訪れたどのお寺よりも見応えのあるものだった。
木屋町の驚くほどコスパの良い居酒屋「杉玉」で食事をし、疲れ果てて浜大津のホテルに戻った。今日は16km歩いた。
The author is a long term resident of Japan who has and continues to travel the country extensively. Avoiding highways where possible, the author has driven from Kagoshima in Kyushu to Wakanai in Hokkaido covering 20,000 plus kilometres and counting.