裏磐梯 雄国ハイキングコース
June 2019,
道の駅裏磐梯はとても静かだったが7時には陽の光で目が覚めた。昨夜から泊まっていた3台の車はもう既に出発していた。私たちも今日はたくさん歩く予定だったので早めにラビスパ裏磐梯に向けて出発した。道の駅からそれほど遠くない所にある温泉、ジム、プールなどを備えた複合施設だ。私たちはその温泉の駐車場に車を停めて雄国パノラマハイキングコースの西入口を探した。入り口は温泉の建物の裏にあり、はっきりとした字で「熊注意」と書かれたサインが立っていた。。
雄国パノラマハイキングコース
このハイキングコースはそれ程急な登り道ではなく分かりやすく整備されていて、所々平坦な所もあり、たまに下り坂になることもあった。ただ深い森の中や背の高い笹藪の中を歩くので名前通りのパノラマは望めないのが残念なコースだ。植生に囲まれた中を5キロ以上を歩いて行く事になるので季節的には高原といえども蒸し暑い。
出発地の温泉が標高800mで最終的な雄国山頂は標高1200mになり、その見晴台に登ると植生から抜け出す事ができる。残念ながらその日は霞んでいて余り遠くまで見えなかったが、かなりの素晴らしい景色を見逃したということはそこに立って分かった。
雄国沼
少し残念な気持ちで見晴台から下っていくと雄国レストハウスというトイレのある大きな空っぽのログハウスがあった。そこから1kmちょっと行くと雄国沼に着く。そこには800mほどの木道が湿地の中、池を囲むように作られていた。
雄国沼では黄色い日光キスゲとオレンジ色のアゼリアが咲いていた。見頃にはそれぞれが少し早過ぎ、少し遅過ぎていたがとても気持ちの良いハイキングエリアだった。いろいろなカッコウがあちこちで歌い、カエルも良い声で鳴いていた。
せせらぎハイキングコース
車をラビスパ裏磐梯に停めてきたのでそこに戻らなければならないが、疲れていたし、森の中を通る同じコースを戻りたくはなかった。そこで「せせらぎコース」という別のハイキングコースを辿って道路に出る事にした。このコースだと3km程度なのでパノラマコースの半分ほどの時間で行ける事になる。ただし本数の少ないバスを使って温泉まで戻らなければならない。
せせらぎコースを歩き始めてこっちの方がはるかに気持ちの良いコースだという事が分かった。明るく風通しの良いブナ林を通る長い下り坂だ。逆方向に登って行くにしても果てしない笹藪を行くよりははるかに眺めが良いと思う。ただバスに間に合わないととても長い間バス停で待たなくてはならなかったのでとても急いで降りて行った。
必要以上に急いで歩いたらしく15分ほどバス停で待つ事になった。やってきたバスは温泉の玄関口まで連れて行ってくれ、その後私たちはゆっくり温泉に浸かる事ができた。そして男女とも露天風呂はガラ空きで私たちだけでゆったりと入ることができた。
お風呂の後は喜多方まで降りて行きスーパーで必要品を手に入れ、再び道の駅裏磐梯に戻って夕食前の冷たいビールを楽しんだ。
*ラビスパ裏磐梯 桜峠温泉 ;550円 / 大人
The author is a long term resident of Japan who has and continues to travel the country extensively. Avoiding highways where possible, the author has driven from Kagoshima in Kyushu to Wakanai in Hokkaido covering 20,000 plus kilometres and counting.