鳥海山麓歩きと男鹿なまはげ
2019年
元滝伏流水を散策
道の駅象潟の朝、雨は上がっていたが大好きな鳥海山はまだ雲をかぶって良く見えず、それでも日本海の上には青空も見え始めた。
そこで道の駅から車で15分の元滝伏流水に行くことにした。元滝伏流水は鳥海山からの湧水が滝のように流れ落ちている所で一日5万トンもの水量が溢れ出ている。周りは美しい苔に覆われ滝壺には山椒魚なども生息しているらしい。
駐車場から10分ほど気持ちの良い森の中を歩くと滝にたどり着く、朝9時にはほとんど人気もなくとても良い散策ができた。伏流水は白糸がたくさん流れ出ているようなマイナスイオンたっぷりでフォトジェニックな景色だった。お勧めです。
奈曽の白滝
元滝伏流水を散策した後、車で数分の奈曽の白滝に向かった。この滝は26mの高さがあり季節によっては鳥海山の雪解け水が大量に流れ落ちる。
県道131号線傍にある無料の駐車場に車を停め少し歩くと金峰神社に着くので その境内を通って滝を見に行くことになる。
展望台や橋の上からも見ることが出来るが、健脚ならば長い階段を登ったり降りたりする神社も面白いので散策しながら滝も見るのもお勧め。実際私たちは滝よりも神社の写真を多く撮った気がする。
象潟
ひょっとしたら水の張った水田に浮かぶ小島の景観が見られるのではないかと思い再び象潟に戻った。道の駅象潟の展望室からの眺めも良いが歩きたいので蚶満寺に駐めさせてもらって歩き始めた。
1804年の大地震が起こるまでは九十九島八十八潟と言われ松島のような景観で有名で芭蕉も奥の細道で訪れて俳句を詠んだという。そのイメージを水田に浮かぶ小島で見れるかもと思ったが。。残念ながら水田の稲はもう既に伸び始めていて少し遅すぎた。
またところどころは耕作放棄地のようになっており日本全国で増えてきている悲しい情景がここにもあった。それでも道標もあり気持ちよく歩きやすい道になっている。
男鹿半島なまはげ館、真山伝承館
象潟から北に向かい男鹿半島のなまはげ館を目指した。名前だけはよく知っている山の神(?)である。
大晦日の夜この鬼のようなナマハゲは村の家々を訪れ怠け者や子供たちやお嫁さんを探して暴れ回り、それを家の主人が正装で迎え一年間の家族の行いの言い訳をし、酒を振る舞いナマハゲに帰っていただく、というのが祭りの内容になっている。
目的は住民みんな(特に子供たち)が悪さをしてないか、怠けずにちゃんと勉強や仕事をしているか、家の手伝いをしているか、子供たちに恐怖体験をさせて教える幼児教育と言われる、怖っ。それでも最後には豊作と幸せを祈ってナマハゲは帰って行く。
なまはげ館はナマハゲのさまざまなお面の展示がメインだが隣の真山伝承館でこのパーフォーマンスを見ることができる。大晦日に男鹿の家に招かれる機会も無いのでここでの経験は貴重だ。
ナマハゲはかなり騒々しい。シコを踏み、叫び、唸り、戸や壁を叩く。家の主人に向かって子供たちが夜更かししている、手伝いをしない、先生の言う事を聞かない、、と責めるが主人は酒をすすめながら上手に言い訳をしていく。パフォーマンスとしてはなかなか面白かった。
*なまはげ館+真山伝承館;大人880円(4〜11月)1100円(12〜3月)
赤神神社五社堂
赤神神社五社堂を次に訪ねた。ここは急な階段を鬼が一晩で作ったという他でも聞いたことのある伝承がある階段が残っている。
999段の階段を登るのにおよそ10分かかるが、一晩で作っただけあってかなり荒削りな階段だ。
階段を登った先には年を経た少し変わったお堂が建っている。五社堂というだけあり五つの連なったお堂という事だろうか、とても面白い造りの神社だと思う。人は余り来ないようだが見る価値はある。
男鹿半島風車群
男鹿半島は砂浜や岩だらけのビーチなどバラエティに富んだ海岸線を持っている。半島の突端までは行けなかったが能代に向けて海岸を走った。ここは見事な数の風車の道で丘を下って行くと遥か彼方まで風車が並んでいるのを見ることが出来る。さまざまな大きさの風車が並ぶ脇をドライブするのはワクワクする経験だった。
道の駅ふたつい
かなり暗くなってから道の駅ふたついに到着した。ここには以前リニューアルオープンしてすぐにランチで寄った事があるが車中泊でお世話になるのは初めてである。
川に面したこの道の駅はまだ木の香りがしていた。トイレは素晴らしくキッズスペースや民芸品の展示などもありとても良い道の駅である。
The author is a long term resident of Japan who has and continues to travel the country extensively. Avoiding highways where possible, the author has driven from Kagoshima in Kyushu to Wakanai in Hokkaido covering 20,000 plus kilometres and counting.